エクイニクス、大阪に第4のデータセンターを開設、日本での事業拡大を発表

エクイニクスは、日本の大阪に新たなハイパースケールxScaleデータセンター「OS4x」を正式に開設しました。この最新の施設は、クラウドサービスプロバイダーの増加する需要に対応するために設計されており、エクイニクスの大阪におけるデータセンターの容量を大幅に拡大するものです。OS4xは、ラックあたりの電力密度が高く、カスタマイズ性に優れた大規模施設であり、最先端の技術を駆使して運営されます。

この新しいデータセンターには、各データホールにチラーとパイプが装備されており、液体冷却をサポートするための直接チップ冷却方式やリアドアヒートエクスチェンジャーなどの最新の冷却技術が導入されています。OS4xは、合計14.4MWのIT電力を提供し、4,925平方メートル(53,025平方フィート)の広大なデータセンタースペースを誇ります。この施設は、大阪府箕面市にある既存のOS2xデータセンターとシームレスに接続されており、一体的に運用されます。

エクイニクスは、世界中で17のxScaleデータセンターを運営しており、日本国内には東京のTY12xとTY13x、大阪のOS2xを含む4つの施設があります。同社は、2024年にはさらに7つのxScale施設を開設する計画を進めており、グローバルなデータセンターインフラの強化に注力しています。

エクイニクス・ジャパンの社長兼CEOである小川邦子氏は、次のように述べています。「私たちは、大阪地域においてハイパースケール企業のニーズに合わせた環境とサービスを提供し、新たなイノベーションの創出を支援できることを嬉しく思います。また、AI需要に対応した日本国内での事業拡大をタイムリーに支援することで、社会のデジタルビジョンを支え、企業のデジタルビジネスの加速を間接的に促進できると確信しています。今後も、ハイパースケール企業の戦略を支えるために、xScaleデータセンターの拡大を加速していきます。」

IDC Japanのソフトウェア&サービスリサーチマネージャーである伊藤美名氏も、この新施設の重要性について次のようにコメントしています。「2045年末時点での日本におけるハイパースケールデータセンターの需要は、2023年の国内容量の約4倍に達する可能性があります。これまでのクラウドサービスの需要の増加に加え、クラウドサービスにおけるAI機能の利用が拡大しており、ハイパースケールデータセンターにAIサーバーが導入されるケースが増えています。その結果、ハイパースケールデータセンターの需要が増加しており、この需要に応えるために、データセンター運営者や不動産開発業者は必要な容量の供給を増やすために建物や施設の建設を進めています。」

さらに、エクイニクスの新しいデータセンターの開設により、大阪地域のデジタルインフラは大幅に強化される見込みです。これにより、大阪は国内外の企業にとってますます魅力的なビジネス拠点となり、地域経済の活性化にも寄与するでしょう。エクイニクスは、持続可能な成長と環境保護を重視しており、新施設でもエネルギー効率の高い設備や再生可能エネルギーの利用を推進しています。

また、エクイニクスは地域社会との連携を強化し、地元のコミュニティと協力してさまざまな社会貢献活動を展開しています。これにより、エクイニクスは単なるデータセンター運営企業としてだけでなく、地域社会の一員としての役割も果たしています。今後もエクイニクスは、技術革新と持続可能な成長を追求し続け、デジタル時代における社会のニーズに応えていくことでしょう。

エクイニクスのグローバルなビジョンは、世界中の企業が相互接続され、データの自由な流れを実現することです。そのために、同社は引き続きデータセンターのネットワークを拡大し、革新的な技術とサービスを提供していく予定です。エクイニクスの最新の取り組みにより、世界のデジタル経済はますます発展し、企業や消費者にとってより効率的で柔軟な環境が整うことが期待されます。