◇首都大学野球春季リーグ戦 日体大5―4帝京大(14日、等々力球場)
この試合を視察に訪れた侍ジャパン・栗山英樹監督が、“二刀流”でプロ注目の日体大・矢澤宏太選手と、エンゼルス・大谷翔平選手の共通点について話しました。矢澤選手は新型コロナウイルスの影響で中止になった今年3月の侍ジャパン強化試合に、大学生ながらプロに混ざり選出されたドラフト上位候補の二刀流左腕。
この試合「2番・投手」でスタメン出場した矢澤選手でしたが、投手としては自己最速タイの150キロを計測するも、6回4失点5奪三振。打者としてはセーフティーバントを試みるも3打数無安打に終わりましたが、逆転勝利への足がかりになった四球を選びました。試合後「リーグ戦終盤ということもあってパフォーマンスが落ちていた」と話した矢澤選手。それでも「先々週の試合が終わってからフォームを修正して投げ込みを増やしました。しっくりきていない状態でもスピードが出ていた。もっと練習を重ねて、シーズンを通して良いパフォーマンスをしていきたい」と、手応えを感じていました。
また栗山監督の視察について「マウンドからベンチに戻るときに目に入りました。でも目の前の1試合という気持ちで試合に臨みました」と話しました。この日の矢澤選手の活躍に栗山監督は「シーズン終盤で疲れもある中、ボールがコントロールしきれていなかったけど、そういう日にどうするのか見たかった。チームを勝たせられるのか、どう投げればいいのか矢澤君にとっていい経験になった。(四球の場面は)投げていて悔しくて、強引に打ちにいきたい場面。四球を選んで逆転につながっていった。意味のある四球」とコメント。